(16) 宮崎の青島での面白い発見

1926年4月5日 復活の月曜日  宮崎教会日誌より

今日、皆で日南海岸の青島へ遠足に出かけた。チマッチ神父にとってトリノへ送るための海藻や貝類の標本を収集する良い機会である。おもしろかったのは、藤さんという信者を訪問したこと。彼は近辺の唯一の信者だが、立派な仕事をしている。家は、少数のベッドがある病院のようである。病人への処方箋は減食、近辺に涌き出る鉄分の多い水の摂取、心の世話。その他、療養中、患者に質問したり、アドバイスを与えたり、カトリック要理を教え、心に安らぎを与える。この治療でかなり効果をあげ、患者のほとんどがよくなり、完治して退院する。今まで12−13人がカトリック信者になった。

復活祭にて