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発売決定!(2012年12月12日)

『チマッティ神父』 本人が書かなかった自叙伝(下) 2012年12月12日発売


『チマッティ神父』 本人が書かなかった自叙伝(下)
ガエタノ・コンプリ 翻訳 ドン・ボスコ社 1,800
円+税

「チマッティ神父」 本人が書かなかった自叙伝(下)序文

今年の8月、次の電話を受けました。「神父様、自叙伝の本を三日間でぜんぶ読んで感激しました。これは本当のチマッティ神父です。早く続きを読みたい!」と。これは世辞を言う人ではなく、生前のチマッティ神父をよく知っていて、尊敬している人の声です。ほかに何名からも同じような話を聞きました。

自叙伝のこの下巻を手に取られる皆さんは、すでに上巻をお読みになったでしょう。したがって、チマッティ神父を紹介する必要はありません。上巻は戦前、下巻は戦中と戦後、1941年から召された1965年までの自叙伝。日本のいちばん大変な時代や再生の時代、国粋主義から民主主義へ移行した時代。そのなかにチマッティ神父はどう生き抜いたか、何を見たか、どんな扱いを受けたか。どんな活動をし、どういうかたちで最期を迎えたか。本当に興味の尽きない時期です。幸いに細かい記録と多くの歴史的な写真が残っています。

今回もチマッティ神父の手紙と日誌が大事な資料です。ただし、日誌は師が指導の立場にあった1949年11月まで。手紙は、戦時中国内だけでした。けれども、チマッティ神父は、いつか手渡すつもりで、戦時中も毎月、本部の長上への報告を書きました。本人が書かなかった空白を埋めるためには、支部の日誌の記録があります。

この本をとおして、皆さんは戦中戦後の師やサレジオ会、また教会や日本の社会の詳しい状況を知ることができるでしょう。評価をおゆだねします。

あとがきはチマッティ神父が書けなかった文です。簡潔にその列福調査の動きをまとめます。現在、師は「尊者」とされていますが、早く「福者」そして「聖人」となることを皆さんと共に祈っています。

では、本文に入る前に師について私の率直な印象を申し上げましょう。

私は、1955年から1962年まで7年間恩師と共に生活しました。最後の3年間はそばにいませんでした。自分が直に見たチマッティ神父は、温かみのある、近づきやすい、付き合いやすい方。態度は自然で、ポーズをとらず、目立たず、表情はいつも明るい。仕事好きで、何もしないでいられず、リクリエーション、遠足、祈り、食事など、できるだけ私たちの行動に参加していた。ひとりで遊びに行くのを見た、聞いたことはない。服装は質素で、飾ることなく、ある意味で貧しい。写真にそれが表れています。食事に好き嫌いはなく、共同体で出されるものを何でも召し上がっていた。葡萄酒が出れば一杯いっしょに飲む。遠慮はしないが、自分から求めない。祈る時に信心深いが、目立つポーズをとらない。悪口を言わず、聞きたくもない。音楽や伴奏を弾くとき、なんとも言えない味わいがあった。これが、師の身に着いた、最期まで変わらなかった態度でした。ある意味で「自然で当たり前の人」、しかし、よく磨かれた、本当の聖人でした。

この態度を支えていたのは、自叙伝によく現れてくる師の次の霊性でした。

  • 私たちが生きるのは、神のみ心を行うためです。
  • 自分にとって神のみ心とは、毎日自分の務めを果たすこと。すなわち、自分の置かれている立場と場所、今の状態と能力に応じて、できるだけやれることをやること。「勤勉さ」です。
  • 務めは、いやながらではなく、神の愛に応えるために喜んでやる。その気持でやれば「快活さ」明るい心が湧いてきます。
  • 困難に出逢うとき、神を信頼して乗り越えるために努力したうえで、自分の身を神に委ねる。神は「愛してくださる父」であり、私たちのために困難をゆるされるのです。
  • イエスはこう教え、こう生きておられた。私たちは主を見倣うべきです。
  • イエスは今、ご聖体においていつも私たちと共におられる。私たちはキリストによって、キリストと共に、キリストのうちにすべてを行い、供え物としてすべてをささげるべきです。
  • サレジオ会員にとって、この生き方の模範はマリア様とドン・ボスコです。私たちは彼らを保護者とします。これこそ、聖フランシスコ・サレジオとドン・ボスコの霊性です。サレジオ会員にとってそれは会憲の中に記されています。

以上、私の心に映るチマッティ神父です。その霊性は「日常生活の霊性」、とくに仕事に従事している現代人のための霊性です。

皆さんは、自叙伝のこの下巻を読みながら師の生の言葉をとおしてその心をお味わいになるでしょう。私たちに同じように神を愛する力が与えられますように祈ります。

2012年10月6日、チマッティ神父の命日にあたって
ガエタノ・コンプリ神父、S.D.B

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もくじ ※2012/11/29 もくじを最新版に修正しました

序文

第I章 戦禍のなかでのチマッティ神父 1941 1945

1941 戦争が近づく
1942 事業、生き残りのための苦労
1943 宮崎の教区長との対立
1944 近づいてくる危機のさなか
1945 敗戦と再建の始まり

第II章 事業再建と発展の時代 1946 1949

1946 1947/4  戦後の再建
1947/4-5 1948/6  総会のため、イタリアへ帰国
1948/7 1949  管区長としての最後の苦労
1949  管区長の使命を全うする

第III章 チマッティ神父、図書係 1950 1952

1950  管区長を退いたチマッティ神父
1951  仕事を願うチマッティ神父
1952  イタリアへの最後の旅

第IV章 院長時代のチマッティ神父 1953 1957/3

1952/11 1953  和を培うチマッティ神父
1954  霊父チマッティ神父
1955  チマッティ神父、ミサ50周年を祝う
1956 1957/3  全力を尽くすチマッティ神父

第V章 病気を乗り越えるチマッティ神父 1957/4 1963/5

1957/4   脳血栓で倒れたチマッティ神父
1958  元気を取り戻したチマッティ神父
1959  院長の任期が延長されたチマッティ神父
1960  体力が衰えるチマッティ神父
1961 1962/3  院長の任期終了
1962/4 1963/5  下り坂を歩む

第VI章 神を迎えるチマッティ神父 1963/6 1965

1963/6  病床のチマッティ神父
1964  最期の言葉を残したチマッティ神父
1965  天に召されるチマッティ神父

編訳者あとがき

ヴィンチェンツォ・チマッティ神父 年譜

本書の主な登場人物(団体)・手紙受取人

チマッティ神父の日誌・記事・講演等

チマッティ神父時代の日本でのサレジオ会員

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タシナリ神父著「殉教者シドッティ・新井白石と江戸キリシタン屋敷 - 研究と戯曲 -」
ドン・ボスコ社 182ページ 900円+税 

「チマッティ神父」本人が書かなかった自叙伝(上)1940年、第二次世界大戦直前「江戸キリシタン屋敷」の名残があった時、チマッティ神父に励まされて、クロドヴェオ・タシナリ神父はそこで殉教した最後 のキリシタン伴天連シドッティ神父について研究し、その場所を調査した。

1709年に神父を尋問した新井白石は、その証言に基づいて『西洋紀聞』を著し、 神父が持参していた今の重要文化財「親指の聖母」をスケッチした。

タシナリ神父の調査は1941年に発表され、今度は『殉教者シドッティ - 新井白石と キリシタン屋敷』の題でドン・ボスコ社から再販された。その中に当時の調査の写真と配置図が加えられ、とくにシドッティ神父の墓石に関する謎の記述が興味 深い。さらに師が同年に発表した戯曲『殉教者シドッティ』も収載されている。

この本は、2012年3月9日に100歳となる目前、1月27日に帰天したタ シナリ神父の思い出となる。

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もくじ

タシナリ神父帰天記念出版によせて ガエタノ・コンプリ

シドッティ神父略伝

第1部 殉教者シドッティを訪ねて

   1 日本への旅
   2 キリシタン屋敷
   3 新井白石とシドッティ
   4 最後の牢獄と死
   5 1940年の現地調査
   6 日本での宣教
   7 墓と墓碑
   【資料】 現在のキリシタン屋敷跡
   参考文献

第2部 戯曲「殉教者シドッティ」

   序 岡本良知
   作者序
   登場人物
    
   第1幕
   第2幕
   第3幕
   第4幕

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『チマッティ神父』 本人が書かなかった自叙伝(上)
ガエタノ・コンプリ 翻訳 ドン・ボスコ社 480ページ 1,800円+税 

「チマッティ神父」本人が書かなかった自叙伝(上)序文

この本は、チマッティ神父の約10,000の文書と書簡から生まれたものです。イタリア語版には、『本人が書かなかった自叙伝』という題が付いていますが、これは、うそではありません。師は、自叙伝を書こうと思ったことはありませんでした。しかし、その文書の中に立派な自叙伝が含まれています。ただし、引き出すためには、根気強い作業が必要でした。

この本をとおして私たちはチマッティ神父の魂に入り、そのありのままの姿に接することになります。師は、聖人だったと思いますが、まず真の人間でした。豊かな知性をもち、意志が強く、感受性が敏感で、隣人をまごころから愛し、音楽が自然に心から湧き出てくる人でした。今まで未公開だったこれらの文書をとおして、私たちは初めてそのほほえみとおだやかな姿勢の裏に、困難、貧困、無理解に耐える不屈の精神があったことを知ることができます。

この自叙伝を読みながら、師がどれほど自分の内面を率直に表現しているかということに驚きます。それは、誇張のない真のチマッティ神父です。自己顕示欲というものを忌み嫌っていた師は、長上、協力者、教え子、知人たちへの書簡のなかに、期せずして自叙伝になりうる文章を多く書きました。

病床で「日本の土になりたい」と言ったチマッティ神父は、国籍はイタリア人、心は日本人でした。自分のすべてを、日本にささげたのです。日本で過ごしたのは、日本のいちばん難しい時期、戦前、戦中、戦後でした。46 歳で来日し、はじめに難しい日本語を学び、日本の文化の理解に努めました。外国人はすべてがスパイと見なされがちだった時代において、国粋主義や戦争中のさまざまな困難を耐え忍び、戦後の復興期の苦労も体験しました。その40 年の間、人類にとっていちばん大きな悲劇、世界恐慌によって世界の経済が崩壊した危機があり、第二次世界大戦もありました。そのなかでチマッティ神父は日本に対していつも深い尊敬を抱きながらも、日本人が見抜けなかったことや、憲兵の目を警戒して公言できなかったことも記録しました。ある意味でこの本は、『外国人宣教師の見た昭和史』といえます。

彼は、自叙伝を書こうと思わなくても、その6,000 通以上の書簡のなかに、率直なスタイルで、心の葛藤、悩み、内的なドラマを描き、キリシタン時代の宣教師たちと同じように、毎月、サレジオ会の総長に(初めはフィリポ・リナルディ神父、次はピエトロ・リカルドーネ神父でしたが)驚くほどの率直さで自分の「報告書」を送りました。そのなかに、日本の状況と大事な出来事も記しています。またイタリアの「サレジオ・ニュース」“Bollettino Salesiano”のために日本の文化、風習、歴史についての興味深い記事も加えていました。

調布の「チマッティ資料館」には、さらに師の「日誌」もあります。1926 年の来日から、管区長職を退いた1949 年12 月3 日までのものですが、それは、個人としてではなく、サレジオ会事業の責任者として書いたものです。

また、日本のサレジオ会の宣教師たちに送った数百通の書簡があります。彼らは、宮崎県、大分県、東京という離れた場所で難しい状況の中かで働いていました。長上だったチマッティ神父は、連絡を保つという目的で、また励ますためにどのようにふる舞うべきかを指示するためにも、毎月、1、2 回書簡を送っていたのです。これらの文書は、宣教活動の難しさを理解するためにたいへん参考になります。

最後に、教え子、知人、恩人たちが保存していた無数の手紙があります。これらは、師の死後、列福列聖運動担当者に渡されたものです。そのなかに、非常に親しい人間関係、人間としてどう生きるべきかを示す師の霊性を見ることができます。そのほかに、師の書いた記事、また講演、説教の下書きなども参考になります。

チマッティ神父の世界にじかに触れたいと望む人びとにとっては、早く、このような本の完成が待ち望まれていたのでしょうが、その実現には、まず膨大な資料を整理しデジタル化すること、また、ほとんどがイタリア語であるので、イタリア語版を先に出す必要がありました。2010年、ついに540 ページのイタリア語版ができましたので、今度は、日本語版です。

この翻訳を手がけたとき、私がすぐに感じたのは、イタリア人と日本人の興味の違いです。日本人は、日本に関わる記事、日本についての評価などを知りたいのです。また注解も、イタリア人と日本人向けの説明はまったく違います。そのため、改めて資料の選択から始める必要がありました。結果的に、ページ数が多いので、第T巻、第U巻の二つに分けることにしました。それは、戦前の部と、戦中・戦後の部です。

この第T巻では、まず、師の証言が少ないイタリアでの46年間を紹介します。師の修道者、学者、音楽家、教育者として、その人格形成が見られるところです。続いて、来日後の詳しい記録です。まず、日本の言葉と文化との出会い、続いて、宮崎教会での主任司祭としての活動、また長年の人材養成のための苦労、そして教区長としての5 年間の責任。その間、とくに1929年に始まった世界恐慌の影響があり、チマッティ神父にとっては苦難の連続でした。「気が狂ってしまう」と本部の長上に書いたほどでした。ついに、1940 年、日本政府が教会で指導的立場にいる外国人に辞職をする命令を出したところで、この第T巻が終わります。

文章を決定する前に、何名かの方に私が訳した文をお渡しし、貴重な助言をしていただきました。私は56 年間日本にいても、感情豊かなこの文章の翻訳の難しさをしみじみと感じました。ご協力くださった方々に心から感謝いたします。

では、日本を愛した宣教師チマッティ神父の人生のドラマの第T巻をどうぞ! 第U巻のためには、もう少々お待ち願います。多くの日本の人びとがこの宝物に接することを切に祈るとともに、師の霊性に触れていただきたいと望んでやみません。

2011年7月15日 チマッティ神父の誕生を記念して
チマッティ資料館館長 編・訳
ガエタノ・コンプリ神父

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もくじ

序文

第T章 生い立ち、そして神父になるまで 1879 1905

1879 1895  ファエンツァでの生い立ち
1895 1905 

若いサレジオ会員

第U章 教育者チマッティ神父 1905 1925

1905 1919  若者と共に
1920 1925 

宣教師を志す教育者

第V章 日本の文化との出会い 1926

1926 

小学生に戻った

第W章 宣教師チマッティ神父 1927 1929

1927  宮崎教会の主任司祭
1928  積極的に働く 独立宣教区の教区長
1929  イタリアでのドン・ボスコの列福

第X章 人材養成と事業の発展 1930 1934

1930 

世界恐慌中の人材養成と大淀の貧困

1931 

世界恐慌中の人材養成、高鍋の神学校

1932 

世界恐慌中の人材養成と事業の発展

1933 

救護院の発展、東京への進出、小神学校の建設

1934 

ドン・ボスコの列聖

第VI 章 「知牧区」の教区長チマッティ神父 1935 1940

1935 

チマッティ神父、「知牧区」の教区長

1936 

最初の司祭、最初のサレジオ会員

1937 

宮崎カリタス修道女会の創立

1938 

チマッティ神父は管区長、イタリアでの総会に参加する

1939 

嵐の前ぶれの中の新宗教法

1940 

教区長を辞職する

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NEW『こころにひかりを』 よくわかるカトリック入門
ガエタノ・コンプリ 著 ドン・ボスコ社 980円+税 ISBN978-4-88626-524-1

まえがきより

 このNEW『こころにひかりを』は、若者も大人も楽しく読めるカトリック入門書をねらいとしています。

 ところで、なぜ「NEW」が出版されるのでしょうか? それは、時代が進んできたからです。

 本書の初版は1987年9月、『新共同訳聖書』と同じ月に出版されました。それから24年間、多くの方が本書を読んでカトリックの教えを学び、増刷も17回を数えるほどになりました。私もこの本を使って入門講座を指導し、参加者の反応をよくみてきました。

 その後、2002年に日本語訳の『カトリック教会のカテキズム』(教会公式の教え、900ページ近い本)が出版され、2010年には『カトリック教会のカテキズム要約』(598の問答からなる明快なまとめ)も出版されました。両方ともとても貴重であり、たいへん参考になるカトリックの教えのまとめですが、おそらく、初めてキリスト教にふれる人や若者にとって、楽に読める本ではないでしょう。
   

NEWこころにひかりをカトリック新聞
カトリック新聞2011年12月4日版にて、 紹介されました。

 このNEW『こころにひかりを』は、基本的に前版と同様の目次構成ですが、さらに若者にも大人のみなさんにも楽しく読んでいただけるように、より適切な表現とわかりやすい説明を心がけ、大幅に加筆修正しています。また、以前よりも聖書の内容をふんだんに紹介し、聖書を基本とする内容であることに、みなさんもお気づきになるでしょう。

  聖書の引用は、本書の目的をふまえ、箇所に応じてわかりやすい訳を採用しました。

 好評だったイタリアのデル・ヴァリオさんのイラストも半分ほど差し替えました。今度は、天使と悪魔と一緒にドン・ボスコも登場します。作者は、ナポリのドン・ボスコのオラトリオ(ユースセンター)で学び、ドン・ボスコに親しんでいる方です。心から感謝いたします。

 この改訂にあたり、貴重な助言をくださった多くの方に、心から感謝しながら、お読みになるみなさんの上に聖霊の照らしを祈ります。

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2011年8月15日 聖母被昇天の祭日
ガエタノ・コンプリ神父

もくじ

第1部 旧約聖書─キリストに向かって
  1章 創造 初めに神は天と地を創造された
私はどうしてここにいるのか/人生のいちばん根本的な問題/聖書の答え─神の創造/すべては神の「言葉」によって造られた/聖書と違う答え
【質問コーナー】 神はだれが造った?/進化と創造、どちらが正しい?/世界は7日間でできた?/神が世界を造ったときの材料は?/神は、いつ世界を造った?
2章 自然 神はすべてを良しとされた
神はすべてを「良しとされた」/神が創造されたものは「本物」/宇宙の神秘/命の神秘/自然は神の恵み/自然法と神のみ心
【質問コーナー】 害虫も良いもの?/弱肉強食をどう考える?/世の中に悪があるのは?/宇宙人はいる?/神は悪を生み出せる?/信仰は科学と矛盾しない?
3章 人間 神はご自分に似せて人を創造された
宇宙の中の人間/人間は、神にかたどって創造された/アダムとエバの物語/人間は世界を任せられている/人間には「知恵」がある/人間には「自覚」と「自由」がある/人間には「人格」と「人権」がある/人間には「心」と「魂」がある
【質問コーナー】 人間はサルから進化したのでは?/女が男の肋骨から造られたとは?/動物も考えるのでは?/すべては脳の働きによる?/「魂」「心」はどこにある?
4章 悪 人間は神のようにはなれない
悪に悩む人類/「悪」は、なぜ存在するのか/人類の最初の罪/アダムとエバの罪の意味/「原罪」という人間の状態/歴史の中の善と悪/先史時代の善悪の物語
【質問コーナー】 たった1個のりんごを食べただけで?/「原罪」は「性悪説」?/二人の罪のため全人類が罪を負う?/神はなぜ人間が罪を犯せないようしなかったか?/なぜ「原罪」の責任を取らなければならない?/人間は自由、何を決めても良いのでは?/悪魔と天使は存在する?
5章 聖書・旧約聖書 イスラエルよ、聞け、あなたの主なる神を
神は、すべての人を救うことを望まれる/神に関する無知と迷信/神は、「聖書」をとおして救いの道を示される/聖書は、一つにまとまっている本/聖書は、人間の言葉で書かれた/聖書は、神の言葉/聖書は、教会の教え
【質問コーナー】 聖書の話は時代遅れでは?/旧約聖書のすべての話を受け入れるべき?/旧約聖書はいつ、だれが書いた?/聖書はどういう形で書かれた?/旧約聖書の書名や分類は昔も同じ?
6章 神 知られざる神
人間が考える神/使徒パウロの体験/聖書が教える神/神は、永遠の存在、天地万物の創造主、完全で全能の方/神は、全知の方/愛に満ちた方、「天の父」/神は、神秘である
【質問コーナー】 神はどこにおられる?/神を造ったのは人間では?/神はたくさんいてもかまわない?/マリアもイエスも別の神?/他の宗教の神とどう違う?/信仰は自由、何を信じても良い?
7章 祈り 神よ、あなたに感謝いたします
誤解される祈り/祈りは、感謝の心/祈りは、賛美、礼拝の心/祈りは、「ゆるし」を願う心/祈りは、恵みを願う心/主イエスの祈り/生活の中の祈り
【質問コーナー】 困ったときに祈ってはいけない?/神が知っているのに、なぜ願う必要が?/マリアや聖人に祈るのは偶像崇拝?/どんな姿勢で祈れば良い?/「アーメン」の意味は?/祈りは義務?
8章 救い アブラハム、イサク、ヤコブの神
人類に語られた、旧約聖書の神/神は、アブラハムを選ぶ/アブラハムは、信仰の人/アブラハムの子孫─イスラエルの12部族/キリストも、私たちも、アブラハムの子孫/イスラエル民族の使命
【質問コーナー】 なぜ神はアブラハムとイスラエル民族を選んだか?/選ばれた人の中に好ましくない人もいるが?/ヘブライ人、イスラエル人、ユダヤ人の違いは?/本がない時代にどのように物語が伝えられたか?
9章 律法・十戒 「私は、あなたの神なる主である」
モーセと「律法」/神の救いを求めるイスラエルの民/モーセ、神によって派遣される/「過越」の小羊と、出エジプト/シナイ山での契約/「旧約」と「新約」/律法と神の十戒/神は主である/第一最大の「おきて」/臨在の幕屋、神殿、祭司職
【質問コーナー】 旧約聖書の神は「正義の神」?/十戒は他の宗教の教えと同じ?/旧約聖書の戒律は全部守るべき?
第2部 新約聖書─キリストの教え
10章 預言者 神は昔、預言者によって語られた
イスラエルの歴史、世界の歴史/預言者の役割/「メシア」を語る預言者たち/メシアは、モーセのような預言者/メシアは、ダビデの子、神の国の王/メシアは、ベツレヘムで生まれる/メシアは、新しい契約を結ぶ/メシアは、苦しむ神の僕/メシアは、貧しい人に福音を告げる/メシアは、全世界のための新しい礼拝を定める/メシアの支配は、永遠に続く
【質問コーナー】 今も預言者はいる?/キリストについての預言をなぜ信じなかったのか?
11章 新約聖書・降誕 神は御子を与えるほど世を愛された
救い主の誕生─クリスマス/新約聖書/初めに、み言葉があった/弟子たちの悟り/最初の文書は、福音書ではなかった/四福音書は、弟子たちの説教/聖霊によって宿られたメシアの誕生/神の御子イエス/貧しい人の仲間となられた神の子
【質問コーナー】 新約聖書はいつ、だれのために書かれた?/キリストの生年月日はいつ?/本当に馬小屋に生まれた?/なぜマリアが母に選ばれたか?
12章 福音 イエスはみ国の福音を宣べられた
イエス、宣教を始める/イエス、洗礼を受ける/「神の国」/「回心・改心」/「福音」を信じること/イエス、権威のある方/イエス、弟子たちを育てる/山上の説教─幸いな人/山上の説教─正しい意向/山上の説教─思い悩むな
【質問コーナー】 キリストの系図も読む?/イエスが話したとおりに書かれている?/イエスはなぜ庶民を弟子に選んだ?
13章 愛 私が愛したように愛し合いなさい
「迷惑をかけるな!」/神の愛が出発/最大の「おきて」─神を愛すること/第二の「おきて」─隣人を愛すること/隣人とは、だれか/人をゆるす愛/自己愛も必要
【質問コーナー】 無償ではなく、好きだから愛するのでは?/「敵を愛せよ」という教えは無理では?/何回までゆるすべき?/イエスもきつい言葉を使っている?
14章 奇跡 イエスは多くのしるしを行われた
イエスの奇跡/奇跡は、神のみ業/奇跡は「しるし」である/信仰による奇跡/弟子たちにも、奇跡を行う権能が与えられる/奇跡を信じない人々
【質問コーナー】 イエスの奇跡はいくつある?/悪魔を追い出したのは本当?/現代も奇跡がある?/マリアが現れた話を信じてよい?
15章 新約と受難 これは新しい契約の私の血である
旧約から新約へ/イエスのエルサレム入城/最後の晩さん/聖体の制定/キリストの血による「新約」/イエス、裁かれる/十字架上での死去
【質問コーナー】 十字架上で死ぬ必要があったのか?/どうして血で契約を結ぶのか?/キリストは十字架上で失望した?/十字架の「INRI」とは?/キリストが十字架につけられたのは西暦何年?
16章 復活 イエスは3日目によみがえられた
イエス、なぜ成功したか/キリストの復活/パウロの証言/弟子たちの悟り/「聖書に書いてあるとおり」/弟子たちの派遣と聖霊の約束/昇天と栄光
【質問コーナー】 復活されたイエスの「からだ」の状態は?/イエスの「からだ」は今どこに?/遺体を包んだ亜麻布が保存されている?/キリストのお墓は?
17章 神の子 あなたは神の子、キリストである
弟子たちの信仰/イエスはキリスト/イエスは神の子/神の子イエスは、「預言者」「司祭」でもある/神の計画の神秘
【質問コーナー】 人間であり神の子でもあるならイエスは二重人格?/この世を造ったのはイエスさま?/神の子なのに疲れたり苦しんだりするのか?/世の終わりにイエスが来るのは本当?/イエスを「主」と呼ぶのはなぜ?
18章 聖霊 私は、父のもとから真理の霊を送る
2000年の歴史/聖霊の約束/聖霊降臨、教会の始まり/聖霊、教会の教えを保証する/聖霊の導きによる聖書/聖霊と教会の教導権/聖霊は、個人の良心を導かれる/聖霊の賜物─堅信式
【質問コーナー】 聖霊の導きがある教会がなぜ間違えることがあったのか?/ガリレオ裁判で教会は間違えたのでは?/聖霊が鳩や炎の形で表されるのはなぜ?/教会の教えをまとめた信仰宣言は?
19章 三位一体 父と子と聖霊のみ名によって
イエスの神秘的な言葉/父なる神は、すべての源/神の子は、神の「み言葉」/聖霊は、父と子の愛/「三位一体」、神の神秘/「三位一体」、生き方の模範
【質問コーナー】 一は三であるとは?/神の「み言葉」とは?/この世を造ったのはどの方?/私たちの身体が聖霊の住まいとは?/「三位一体」の言葉は聖書にない?/三位一体を賛美する祈りは?
20章 教会 この岩の上に私の教会を建てよう
教会は、新約の「神の民」/12人の使徒のミッション/エルサレムで教会が始まる/教会は、普遍的である/使徒継承の教会/ペトロの権限と教皇の役割/教会は一つ/叙階式
【質問コーナー】 旧教と新教とは?/教会は本当に必要?/キリスト教は再統一できる?/司祭、司教、教皇はどのように選ばれる?/なぜ男子だけが司祭に?なぜ結婚しないか?
第3部 キリストに従う
21章 洗礼と秘跡 信じて洗礼を受ける人は救われる
救いは神の恵み/信仰は、救いへの道/「求道心」、正しい道を求める心/イエスとの出会い/洗礼は、救いのしるし/キリスト者、神の子の資格/教会の一員となる/教会の七つの秘跡
【質問コーナー】 洗礼を受けていない人は救われる?/なぜ幼児に洗礼を授けるのか?/川で洗礼を受ける人もいる?/洗礼名はどのように選ぶ?/洗礼によって授けられる「新しい生命」とは?
22章 ミサ・聖体 これを私の記念として行いなさい
「主の日」、キリストを記念する/「主の日」、神の言葉を聞く/「主の日」、キリストをささげる/「主の日」、キリストの聖体を拝領する/キリストは、永遠の供え物/聖体は、キリストの現存
【質問コーナー】 日曜日に読まれる聖書箇所はどんな配分?/教会のカレンダーでどんな出来事を記念するの?/ミサに行けない場合どうすればよい?/なぜ洗礼を受けていない人は聖体を受けられない?/なぜ信者に聖体はパンの形だけ?/司祭がいない場合のミサは?/ミサは日曜日だけ?
23章 善意 父が完全であるように、完全であれ
神のみ心を行うこと/「人間として」生きる/「良心」、「人間として」の善悪の判断/「良心」、実践の時の「総合的な判断」/「善意」をもって生きること/「善意」と「求道心」/「善意」と、神に対する「信・望・愛」/完全さをめざす「善意」の人/与えられた恵みを活用する「善意」の人
【質問コーナー】 平凡で十分では?/神がそばにいることをつい忘れてしまうのは?/修道院や修道者とは?
24章 悪意・罪 罪は人の心から出て、人を汚す
誘惑/良心のとがめ/「悪意」と「罪」/「怠り」を警戒/小罪と大罪/罪と間違い
【質問コーナー】 考えるだけで罪になる?/後で悪かったことに気づいた場合は?/良心に従うといってテロを起こしたりする人は?/自己コントロールできない人は?
25章 回心 地上で罪をゆるせば、天でもゆるされる
神は、罪をゆるされる/回心は、罪のゆるしの条件/イエス、弟子たちに罪をゆるす権限を与えた/ゆるしの秘跡/罪を償うこと
【質問コーナー】 どんな罪もゆるされる?/聖霊に対する冒とくはゆるされない?/決心しても同じことを繰り返してしまうのは?/年に何回ゆるしの秘跡を受けるべき?/「免罪符」とは?/大斎と小斎とは?
26章 家庭 二人は、一体となる。父母を敬え
神は人を男と女に創造された/愛の神秘/愛の成長/結婚式─愛は永遠/家庭は、根本
【質問コーナー】 性的な望みや現象は罪?/自慰行為はかまわない?/同性結婚をどうみるか?/離婚はゆるされない?
27章 生命 殺してはならない
かけがえのない人の「命」/歴史に軽視された命/自分の命を軽視する人/声なき小さな命の叫び/命を大切にする/臓器移植と遺伝子治療
【質問コーナー】 自分を守ることもゆるされない?/戦争はゆるされる?/妊娠中絶はゆるされる?/酒を飲むのはゆるされる?
28章 社会 盗んではいけない。「はい」は「はい」
基本的人権は、生まれつきのもの/生存権は第一/働く人はその報いを受ける権利がある/働かざるもの、食うべからず/社会正義をめざす/隣人愛、助け合いの精神/互いの信頼
【質問コーナー】 貧しい国と豊かな国があるのは?/お金があるのに働くべき?/脱税は罪?/株の取引はゆるされる?/「うそも方便」はゆるされる?
29章 永遠 私を信じる人は、永遠に生きる
天に宝を積む/病人のための祈り─病者の塗油の秘跡/永遠の生命─天国/永遠の死─地獄/最後の審判と復活/煉獄
【質問コーナー】 死んですぐ天国に行けるのか?/復活するときはどんな体で?/いつ復活するのか?/人間は生まれ変わる?/天国はどこにある?/救われる人は少ない?
30章 マリアと聖人 あなたの母を見なさい
聖人の交わり─キリストの神秘的な体/模範となる聖人/神の母マリア、神のみ心に従った方/教会の母マリア、教会のために取り次ぐ方/諸聖人と共に神をたたえる
【質問コーナー】 なぜマリアを大切にするのか?/日本の教会がマリアを尊敬する理由は?/日本の教会が特別に尊敬する聖人は?/「偶像破壊運動」とは?

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キリストと聖骸布 科学が発見した最大のミステリー
ガエタノ・コンプリ 著 文庫ぎんが堂(イースト・プレス刊) 1,050円(税込) ISBN978-4-7816-7036-2

キリストと聖骸布2010年12月1日、文庫本の形で新著書『キリストと聖骸布』が一般の書店に並べられます。イースト・プレスという出版社から出たものです。

12年前にサンパウロ出版社から出た本、また2年前に講談社から出た本も写真集なので持ちにくかったのでしょうが、今回は持ちやすく、1000円程度のものです。

それでも、きれいなカラー写真が含まれています。これにより、どなたも聖骸布について最新の情報を得ることができます。

2002年、聖骸布は1532年の火災後の状態に戻されました。したがって、以前と新しい姿を見せるようになりました。その修復作業中、新しい情報も得られました。この本は、60年間にわたるわたしの聖骸布の研究をまとめたものです。

クリスマスプレゼントとしても、お友達に喜ばれるものでしょう。一般の書店やインターネットでもご購入できます。

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目次

第1章   聖骸布、世界を震撼させる  
        世界を驚かせた1枚の写真
          ◆「聖骸布」とは何か
◆1898年、暗室でのハプニング
    大論争が起きる
      ◆それぞれの陣営
◆法医学から見た「受難」
    科学調査以前
      ◆聖骸布国際研究会が開かれる
◆「釘」を打たれたのは掌ではなかった
第2章   本格的な科学調査がはじまる
    聖骸布を正しく解読するために
      ◆「聖骸布」の7つの特徴
    最初の科学調査
      ◆奇妙な噂
◆キリストの身長
    新発見がさらに謎を深める
      ◆期待はずれの調査報告
◆聖地の花粉が発見される!
◆NASAの技術による立体写真
    第2回科学調査委員会
      ◆45年ぶりの一般公開
◆125時間におよぶ調査
◆科学の判定が下る
◆キリストの血液型
◆異議をとなえる人々
    最大のミステリー「現象の解明」
      ◆聖骸布の再現は可能か
◆聖骸布はヴァチカンのもとへ
第3章   聖骸布の年代特定
    年代特定の研究・調査
      ◆亜麻布の年代−杉綾織の謎
◆もうひとつの謎、「目の中のコイン」
    炭素14テストの衝撃!
      ◆1260〜1380!
◆炭素14テストの疑惑
◆ふりだしに戻る
    歴史からの年代特定
      ◆リレの記念メダル
◆偽造説の根拠「ピエルの覚書」
    2つの異なる焼け跡
      ◆1532年の火災
◆聖クララ会による修繕と報告
◆年代不明の焼け跡が意味するものとは?
    歴史的汚染による炭素14測定の疑問
      ◆何度も行われた一般公開
◆公開による聖骸布の汚染
◆21世紀の新発見−聖骸布の裏面
第4章   マンディリオンの謎
    キリストの顔はどこから来たのか
      ◆「手描きではない」キリストの顔
◆アブガル王の伝説
◆「イコン」のモデルとなった「マンディリオン」  
    「マンディリオン=聖骸布」説
      ◆マンディリオンと聖骸布の共通点
◆身体はどこに消えたのか?
◆8つ折り説を裏付ける証拠
◆「裸のキリスト」が意味するもの
    世界各地に広がるキリストの顔
      ◆ヴェロニカのヴェール
◆マノペッロのヴェロニカと複製画
◆天正少年遣欧使節と聖骸布
第5章   聖書と聖書以降
    聖書に記されている「亜麻布」
      ◆マルコとヨハネの記述
◆「布」か「包帯」か
◆「亜麻布」の性質とその生産過程
    聖書時代の処刑・葬り
      ◆ユダヤ人の葬りの習慣
◆キリストの墓
◆ルカとヨハネの復活の記述
◆ヨハネの記述の正しい訳
◆聖骸布とスダリオン
    聖書以降
      ◆沈黙の時代
◆コスタンティノポリの「亜麻布」
    空白の150年
      ◆リレに現れるまで
◆テンプル騎士団関与説
◆サヴォイア家のもとに
◆複製画と偽物
第6章   無言の証人
    キリスト受難との一致 
    キリストではない可能性
聖骸布の主要関連年表
参考重要文献・資料

 

若者を育てるドン・ボスコのことば
ガエタノ・コンプリ 編著 1,000円(税別) ISBN978-4-88626-478-7 C0037

若者を育てるドン・ボスコのことば 「ともにいる教育」、愛・道理・信仰による「予防教育法」…。若者を愛し、教育に生涯を捧げたサレジオ会創立者ドン・ボスコが語る、若者がいきいきと育つ教育法の秘訣を紹介。

青少年の保護者の皆さん、ミッションスクールの先生方、教会学校のリーダー、若者とともに歩むすべての人におすすめしたい、若者への愛に満ちたことばです。

旧『教育者へのドン・ボスコのことば』を新装改題。ドン・ボスコやキリスト教にふれるのが初めての人にも読みやすく用語解説や文体を一新し、資料編としてキリスト教教育やドン・ボスコに関する資料を収録しました。

 

 

目次

第1章   「日本の土になりたい」   ドン・ボスコと日本
第2章   「わたしは一度も罰を用いた覚えがない」   ドン・ボスコの予防教育法
  ●青少年教育における予防教育法
第3章   「愛されていると実感させることが必要です」   愛情に基づくアシステンツァ
  ●ドン・ボスコのローマからの手紙
第4章   「規則を説明し、務めを果たすように励まそう」   道理と規則
  ●サレジオ会の学校の校則
第5章   「親の心で叱ってください」   禁圧的教育の弊害を避けるために
  ●罰についての手紙
第6章   「人の前にあなたの光を輝かせなさい」   先生へのすすめ
  ●先生へのドン・ボスコからのすすめ
第7章   「母はわが子を信仰ある人に育てた」   父母へのすすめ
  ●ドン・ボスコを育てた母の姿
第8章   「いちばん大切なのは、神をおそれ敬うこと」   生徒へのすすめ
  ●生徒へのドン・ボスコからのすすめ
第9章   「すべてにおいて愛、忍耐、親切を」   予防教育法の原点に立ち返る
  ●南アメリカのサレジオ会員への手紙
資料編   1 聖書にみる教育者へのすすめ
  2 教皇書簡にみる予防教育法のすすめ
  3 サレジオ会会憲にみる教育理念
  4 教会法にみる教育理念
  5 現代社会におけるカトリック学校の使命
  6 ドン・ボスコ 年譜
  7 ドン・ボスコのことがよくわかる本


特別寄稿(はじめにより)

今から半世紀前の1955年4月2日のこと、フランスの定期便「ベトナム号」という客船に乗って、わたしは横浜港の山下埠頭に着きました。朝の9時ごろでした。当時、飛行機旅行はぜいたくだと言われて、イタリアのジェノヴァ港からスエズ運河を通り、南アジア回りで、35日間もかかって「日出ずる国」の日本に着きました。

入国手続きを待つ間、デッキの上から下を見おろしました。すぐ目についたのは、詰め襟の黒い学生服を着た多くの子どもたちでした。手を振ったり、上のほうに声をかけたりして、大にぎわいでした。だれか偉い人を出迎えに来ているのか、と思いました。上から大群衆を見ながら、声をかけてくれる人を探して、わたしはとても不安な気持ちでした。ことばを知らないだけでなく、日本に知人はだれもいなかったのです。一応、手紙で到着の予定を知らせてはいましたが、だれが迎えに来てくれるのか全然知りませんでした。だれに呼びかければよいのでしょうか。

しばらく時間がたってから、わたしは大声で(わたしの声は実によくとおる声です!)力いっぱい叫びました。「ドン・ボスコ!」と。――すぐ、大群衆のなかから手があがりました。ひげをたくわえた神父、後でわかりましたが、故リヴィアベラ神父でした。

ドン・ボスコは、世界中の国々に通じる一つの理想でもあります。「若者の父」と呼ばれるドン・ボスコは、19世紀のイタリアで貧しい若者たちのために生涯をささげたカトリック神父です。彼が創立したサレジオ修道会は、今世界中に広がり、教育・福祉事業に携わっています。幸いに、日本語でいくつもの立派なドン・ボスコ伝が出回っています。その生涯を知りたい方がたに推薦します。間違いなく興味深くお読みになれるでしょう。

本書のねらいは、ドン・ボスコの教育に関する代表的な文書の一部を紹介することです。本書の初版(旧題『教育者へのドン・ボスコのことば』)が出て以来、進む少子高齢化、インターネットなどのメディアの普及、価値観の多様化など、教育を取り巻く環境はこの20年ほどで大きく変化してきました。しかし、若者をどのように教育したらよいのかという議論は、ドン・ボスコの時代から今も変わることのない問いかけであるといえるでしょう。ドン・ボスコの教育法は、このような問いかけに、今もいきいきとした答えを示してくれます。

より多くの方に、ドン・ボスコの教育法の豊かさを分かち合っていただくために、改訂版(1990年)では、ドン・ボスコ帰天百周年にあたって発表された教皇書簡『若者の父ドン・ボスコ』の一部や、ドン・ボスコが1885年に南アメリカの支部に送った手紙などの資料を加えました。このたびの三訂版では表題も新たに、構成や表現を見直し、キリスト教独特の用語には注を添えるなどして、青少年を託されたあらゆる立場の人に親しんでいただけるようにと心がけて改訂しています。

ドン・ボスコの教育法が、青少年の教育に携わる皆さんに、これからも示唆と光をもたらすものであると、わたしは信じています。

2009年3月 サレジオ会創立150周年の年に
サレジオ会司祭 ガエタノ・コンプリ神父

 

チマッティ神父の手紙第4巻
『苦悩の伴う事業発展−1931年8月〜1932年12月』 1,200円(税別)
 2006年12月発売

手紙4チマッティ神父の手紙を読むと、生きる力が湧いてくる、とよく言われる。

この第四巻は、チマッティ神父が若い神学生の院長として哲学、自然科学、教育学を教え、教育実習のため各教会に配置されていた若い会員を遠くから導き、教区長として事業全体の責任を負っていた時代の手紙である。

皆、師から生活費を期待していたのに、世界大恐慌中本部からの送金が減り、事業を増やす必要もあった。

別府、田野、都城、三河島教会がこの年に設立され、宮崎の救護院もこの年に建設された。

苦悩の中、師を支えた神のみ摂理への信頼は私たちに素晴らしい教訓となる。

 

目次

T 中国管区での黙想会、経済的協力を願う (1931年8月中旬〜10月)
U 極度の経済困難、国内外の問題 (1931年10月〜11月)
V 困難重なる、リナルディ総長逝去、神のみが頼り (1931年11月〜12月)
W 新事業計画と神学生の実地課程 (1931年12月〜1932年2月)
X 困窮中、日本の教会の空が曇る (1932年2月〜5月)
Y 喜びと悩み (1932年5月〜7月)
Z 別府教会を襲った嵐

(1932年7月〜8月)

[ 悩みの中の励まし (1932年8月〜9月)
\ インカルチュレーションの問題と福音宣教 (1932年10月〜11月)
] 躍進のとき、人材の問題 (1932年11月〜12月)

 

チマッティ神父の手紙第3巻
『世界大恐慌中の人材養成−1929年〜1931年』 1,200円(税別)

この第3巻の雰囲気を理解するために、1929年後半、世界大恐慌が始まったことを念頭に置く必要があります。皆その影響を受けましたが、日本に収入がなく、外国の送金に頼るしかなかったチマッティ神父は、宣教師、新しく来日した神学生、シスター方を養うために想像を絶する苦悩に直面しました。宣教活動のために来日したのに、毎日、資金集めに追われていたのです。その中にあって、神のみ摂理に対する師の絶対的信頼がめだちます。

これこそ、私たちへのメッセージです。

この一冊の課題の中心は、宣教活動の他に、来日した若い神学生や中津に始まった小神学校の志願者を養成し、サレジアン・シスターズ(扶助者聖母会)の事業や生まれたばかりのドン・ボスコ社の出版活動を軌道に乗せることでした。いずれも、現代の日本の教会にとって、基本的な課題となっています。チマッティ神父の熱意は大いに参考になります。
                      

目次

T イタリアで、総会とドン・ボスコの列福式(1929年3月〜11月)
U 大淀や中津で、若い人材の養成始まる(1929年12月〜1930年4月)
V 福者ドン・ボスコの祝い、福祉活動、コンサート(1930年5月〜7月)
W 経済的困難、会員の病気、別府での夏休み(1930年7月〜9月)
X 出版活動、トルクイスト神父来日、神学校が高鍋へ(1930年9月〜11月)
Y 事業の発展、新しい宣教師、クリスマス・新年(1930年11月後半〜2月)
Z 経済困難が増える、宮崎で聖体行列、印刷学校(1931年2月後半〜5月)
[ シスターズとの協力、宮崎幼稚園、資金不足(1931年5月後半〜6月)
\ 出版活動、カトリック新聞、カトリック講話集、夏休み(1931年6月中旬〜8月)

 

『合唱聖歌集CANTATE DOMINO』 復刻版

編者: チマッティ神父
発行所: ドン・ボスコ社
総ページ: 300ページ
定価: 1,300円(税別)

『チマッティ神父の手紙』 2
   主任司祭の心
   1927年2月〜1929年3月

編・訳: ガエタノ・コンプリ
発行所: ドン・ボスコ社
定価: 1,200円(税別)
ISBNコード: 4-88626-381-X C0016

『チマッティ神父の手紙』 1
   日本との出会い

編・訳: ガエタノ・コンプリ
発行所: ドン・ボスコ社
定価: 1,200円(税別)
ISBNコード: 4-88626-360-7 C0016
『チマッティ神父によるロザリオの黙想』
編訳: ガエタノ・コンプリ
発行所: ドン・ボスコ社
定価: 200円
ISBNコード: 4-88626-353-4 C0016
クリックすると大きな画像をご覧いただけます クリックすると大きな画像をご覧いただけます
『日本を愛した宣教師』 
著者: テレジオ・ボスコ/ガエタノ・コンプリ
発行所: ドン・ボスコ社
聖人シリーズE
定価: 300円 を 特価100円
ISBNコード: 4-88626-302-X
『チマッティ神父と歩んだ日々』
著者: レナート・タシナリ
訳者: アキレ・ロロピアナ
発行所: ドン・ボスコ社
定価: 800円
ISBNコード: 4-88626-300-3