チマッティ資料館の展示内容
チマッティ資料館を見学する人が増え、その感想は、
「すごいですね。こんな貴重なものがあると知らなかった。チマッティ神父はよくもこれはどのものを集めたな!」
と言う。見る時間があれば興味は尽きない。音楽、古い書籍、化石、日本の自然の標本、戦前、戦中の歴史など!
自然科学博士チマッティ神父は、イタリアのトリノ市にあるヴァルサリチェ学院の博物館をモデルにして、同じようなものを日本に作ろうとした。
趣旨は、自然科学の勉強において、教科書だけでなく、実物を手に取って観察すべきだと考えていたからである。
日本には、教育を目的とするこのような資料館は前例がないと言った人もいる。
チマッティ神父は、戦前、宮崎のサレジオ小神学校のために、外国から化石とミネラルの標本を取り寄せたり、日本の植物、昆虫、貝類などを採取したりして
教室で陳列していた。戦後もその採取を継続し、調布サレジオ神学校で保存して、今、彼の音楽作曲などと共にチマッティ資料館に展示されている。
当資料館は1983年、当時のチマッティ神父の列福調査担当者であったクレワコーレ神父の尽力により実現しました。
サレジオ神学院敷地内にあり、師の胸像レリーフが入った建物が建っています。窓にはイタリア製のステンドガラスが飾られて、
1階には事務室と音楽資料室、2階には展示室があります。
1階の資料室と2階の展示室には、次のような大事な資料が収められています。
・チマッティ神父の950以上の作曲。その中には日本での最初のオペラ「細川ガラシア」、また40以上の歌劇、19のミサ曲、典礼や一般のための無数
の歌曲があります。
何枚ものCDとDVDが制作されています。
・師の著作と6300通ほどの手紙。そこから「本人が書かなかった自叙伝」2巻が抜粋されました。
・数千枚の師の写真と彼に関する数多くの新聞記事。
・2000回ほど行われたコンサートの多数のプログラム。
・師が集めた数々の化石、植物、昆虫、貝類、鉱石の標本。
・列福調査のための記録やそれらの公けの書類。
・師が使用した書物、備品、衣服など。
・師がサレジオ神学院図書館のために取り寄せた、神学、聖書、教会史、キリシタン史関係の1500年代~1800年代までの書物、日本語聖書関係の
本、マリオ・マレガ神父関係の資料など。
日本の学術雑誌も注目のチマッティ資料館
日本の国際歴史学会学術誌「Historia scientiarum」の2018年3月号に、イタリアボロニャ大学付属の世界的に有名な地学博物
館館長のG.B.ヴァイ氏とS.マラビーニ氏の共著で、東京大学考古学の
山田俊弘教授が監修した17ページほどの記事が記載されました。
自然科学博士でもあるチマッティ神父は、自然科学の勉強において、教科書だけでなく、実物を手に取って観察すべきだと考え、イタリアのトリノ市にあるヴァルサリチェ学院の博物館をモデルにして、
同じようなものを日本に作ろうとしました。
チマッティ神父は、戦前、宮崎のサレジオ小神学校のために、外国から化石と鉱物の標本を取り寄せたり、日本の植物、昆虫、貝
類などを採取したりして教室で陳列しました。
生前のチマッティ神父は、ボロニャ大学の博物館と交流があり、化石などを送っていただいていました。戦後もその採取を継続し、
調布サレジオ神学校で保存して、現在は、チマッティ資料館に展示しています。
特に注目されるのは、イタリアのボルカから送られてきた魚や植物の化石です。約150万年前にさかのぼるもので、その地域の地
質のおかげで形が非常に鮮明に残っており、世界的にも有名なもので、おそらく日本では他に見られないものと思われます。
チマッティ資料館を見学したマラビーニ氏はこのことに気づき、親友の山田俊弘教授と一緒に訪れ、この資料館をもっと知らせる
べきだと判断しました。山田俊弘教授も日本では、教育を目的とするこのような資料館は前例が無いのではないかと思いました。
見 学 等
(神父が不在の時もあります。)
(当日が主日と重なった場合は、翌日月曜日の同時刻に同聖堂で行います。)
チマッティ神父の命日は、1965年10月6日です。
師の取次を願って、お恵みをいただいた方。
行事や活動の資料をお送りいたします。(神父が不在の時もあります。)
電話/FAX 042-490-6707 マルシリオ神父直通 090-9245-3061
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サレジオ神学院呼出電話 042-482-3117