(24) 日本での食事と物価

宮崎1926年6月2日
Ricaldone Pietroリカルドーネ・ピエトロ神父様へ

敬愛なるリカルドーネ神父様、

リナルディ神父に先日書いたことを、ここでまとめてご報告いたします。

現在、手元にあるのは5000円ぐらいです。神父様が御摂理の使いとなりますように! 物価のことをご判断できますように詳しく書きます。

1926年頃の宮崎教会

ここは、パン、肉、牛乳、ぶどう酒の値段は高いですが、会員たちは洋食が良いと言っています。管区長と相談し、司教の勧めもあり、危険を伴う新しい環境へ慣れる間、負担が大きくても不足しないようにします。時が経てば、もう少し節約できるでしょうが、今はこうするのは私の務めです。旅中、雑草みたいに平気である私を除けば、皆惨めな状態になってしまいました。和食にしたら節約できるが、ヨーロッパ人はそれに慣れにくいのです。私だけでしたら喜んでそれにします。でも、他人に押し付けるわけにはいきません。ご指導ご鞭撻をお願いいたします。大分に行けば物価は高いかもしれません。その時にまた考えましょう。

宮崎教会の聖堂
宮崎教会の司祭館

生活費の他、修繕費も私が負担しています。また電気代も、日本語の先生やカテキシタの月給も私が払っています。(略)

蚊が多くて、会員が夜眠れないので、簡単な蚊帳を買いました。会員たちがいらいらして、昼間眠ってしまうからです。管区長の許可を得て、少しコーヒーやぶどう酒も購入しました。通信費の中、私が気晴らしに採集しているものも含まれています。

ここは貧しい所ですが、農業、鉱山、天然水、漁業等の資源の面では日本の1つの一番良い地域です。天皇家もこちらからのご出身です。(略)先月、地震で宮崎が揺さぶられました。火山もこの近くにあり、世界一のカルデラを持っている阿蘇山という火山もこの地方にあります。これで終わり! でなければ、面白くなってたまらなくなります。(略)

これまで3回もヒヨコを孵化させ育てました。今度は、鴨の番です。しかし、猫がヒヨコ6羽を食べてしまい、グアスキノさんはかわいそうでした! この前の遠足の時、彼は乾板を入れないで2枚の写真を撮ったこともあって...残念です!(略)

これで十分にしましょう! でなければ、日本語の勉強は、、、

心から神父様を抱きしめます。いつものとおり私は陽気です。特に主と共にいる時に楽しくやっています。扶助者聖母マリア様には、お急ぎくださいとおっしゃってください。皆、皆、皆神父様を思い出しています、また、思い出してほしいと言っています。

あなたの V.チマッティ神父